【黒死館】探偵小説家の小栗虫太郎、 作家像の見直しも。家庭小説を確認

1 : 2021/03/02(火) 11:00:08.30 ID:c3X471QG9

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210302/k10012892441000.html

昭和初期に活躍した探偵小説家で「黒死館殺人事件」などの作品で知られる小栗虫太郎が、昭和16年にほかの作品とは
作風が全く異なる家庭小説を発表していたことが確認されました。
検閲が強まる中、探偵小説の代わりに創作したと考えられ、調査に当たった専門家は「これまでの作家像の見直しが迫られる発見だ」
と指摘しています。

小栗虫太郎は、横溝正史などとともに昭和初期に活躍した探偵小説家で、名探偵 法水麟太郎が登場する「後光殺人事件」や
「黒死館殺人事件」などの作品で知られています。

二松学舎大学の山口直孝教授が作品の調査を進めたところ、「亜細亜の旗」というタイトルの新聞連載が新たに見つかり、
著作目録に記録がない長編小説と確認されました。

山口教授によりますと、この作品は太平洋戦争が始まる昭和16年から翌年にかけて、九州などの地方新聞に連載され、
主人公の青年医師をめぐる恋愛や人間関係が描かれています。

これまでに知られている難解なことばを駆使した幻想的・怪奇的な作品とは作風が全く異なる家庭小説で、
検閲が強まる中で発表が難しくなっていた探偵小説の代わりに創作したと考えられるということです。

山口教授は「小栗は探偵小説、冒険小説と時期によって作風が変わりますが、これだけ違ったものはなく、
これまでの作家像の見直しが迫られることになるのではないか」と指摘しています。

「亜細亜の旗」は今月、単行本として出版される予定です。

二松学舎大 山口教授「戦時中 苦心しながら創作」

小栗虫太郎は明治34年に東京で生まれ、32歳の時に発表した「完全犯罪」で一躍、注目を集めたあと、
探偵小説や冒険小説など多くの傑作を生み出しました。

その才能は、江戸川乱歩や横溝正史なども認めていましたが、昭和21年、44歳の若さで亡くなりました。

日本の探偵小説のすそ野を広げた1人で、二松学舎大学の山口直孝教授は「特殊な知識を駆使して、
日常とは異なる幻想的な物語空間を作ることに情熱を傾けた作家で、グロテスクでロマンチックな物語世界は、
ほかの作家がまねできないものがある」と評価しています。

一方、今回見つかった「亜細亜の旗」は、日本と中国 上海を舞台にした家庭小説で、ほかの作品に見られるような
非現実的な場面設定や難解な専門用語は用いられていません。

トラブルや波乱が立て続けに起きるなど、読者を飽きさせない工夫が見られ、登場人物の会話の多い読みやすい作品となっています。

山口教授によりますと、探偵小説は戦時中、表現を規制されて発表の場を失い、探偵小説家は、時代小説や家庭小説など
ほかのジャンルに手を広げて表現活動を続けていて「亜細亜の旗」は、そうした時代背景の中で小栗が生み出した作品の
1つとみられるということです。

山口教授は「探偵小説が書けないから、やむをえず筆を執ったところはあると思いますが、その中でもおもしろく読ませる
物語を作っていこうというような工夫をしている。与えられた状況の中で、作家が苦心しながら創作をしていたということが、
今の時代に読むとより鮮明に見て取れると思います」と指摘しています。

レス1番の画像サムネイル

2 : 2021/03/02(火) 11:01:57.94 ID:ElYxj6W90
黒死館…

メキシカンに似てる。

3 : 2021/03/02(火) 11:04:05.34 ID:O7vTd3Ih0
拓殖大学と死闘を繰り広げてて、シゴキで死者も出したり
ともに偏差値34とか36だったな1970年代の国士舘。
一時期は48とか50まで上がってしかも
女子大生まで増えたのが信じられん。
もっと下に泡沫のひでえ大学が大増産されたせいか。
9 : 2021/03/02(火) 11:14:11.62 ID:CbtJ3yJJ0
>>3
拓大、帝京大、大東大とかよりは上だ
下がってきた駒大と同じグループくらいにはなってる
4 : 2021/03/02(火) 11:06:46.92 ID:mTV9MyKW0
黒死蝶殺人事件
5 : 2021/03/02(火) 11:07:02.33 ID:2AOk28u60
>>1
匣の中の失楽がイマイチだったので、黒死館とかドグラマグラとか虚無への供物は積ん読にしているワイ
12 : 2021/03/02(火) 11:22:06.09 ID:6dwAuFa/0
>>5
匣の中の失楽は虚無への供物からの影響が大きすぎるから
せめて他の中井英夫の短編集を読んだ方がいいかもな

ドグラ・マグラと黒死館はまったく違う作風だ

6 : 2021/03/02(火) 11:10:08.04 ID:0qc1sJm10
日本三大奇書だっけ?
7 : 2021/03/02(火) 11:12:36.87 ID:XXlTt/CM0
>>1
新聞連載してるのに目録から漏れてるとか新聞の知名度やばくね?
8 : 2021/03/02(火) 11:13:50.65 ID:WA7BlFat0
三大奇書ではドグラマグラが一番おもしろいよね
黒死館殺人事件は設定はおどろおどろしくていいけど
10 : 2021/03/02(火) 11:14:46.65 ID:j+tGb0Vw0
人外魔境は角川ホラー文庫での復刊版で読んだけどあんまり全体図をよく覚えていない。
11 : 2021/03/02(火) 11:17:10.46 ID:6dwAuFa/0
>>10
秘境モノの短編集だからな
今で言うと異世界物に近いわw
13 : 2021/03/02(火) 11:22:30.82 ID:c3X471QG0
探偵の法水麟太郎って、最後のほうはデタラメなキャラになってたな。
14 : 2021/03/02(火) 11:26:08.41 ID:4MZDIqrb0
黒死館殺人事件はマジで何を書いてるのか意味不明すぎて手に負えない
15 : 2021/03/02(火) 11:26:16.13 ID:ScRve+7a0
石原豪とかの60~70年代のイラストも良かった
16 : 2021/03/02(火) 11:26:33.94 ID:p5JGbk8S0
正直言って法水は事件を解決に来たというよりは紛糾させに来たとしか思えん
17 : 2021/03/02(火) 11:37:23.17 ID:t3VBb5vp0
>>16
19 : 2021/03/02(火) 11:47:18.09 ID:h7u6aI9s0
謎書物情報と想像力だけで作品をでっち上げる素晴らしい才能
20 : 2021/03/02(火) 12:00:01.38 ID:lOophQ5q0
漫画家のツイッターとか見ると作品は面白いのに発言は攻撃的だったりクズだったりして幻滅するから
好きな漫画の作者のツイッターはあんまり見ないことにしてるんだけど
小説家も一緒で作品から作者像なんて一概に言えないんじゃね
しかもこの人、私小説とかエッセイとかじゃなく探偵モノだったんだろ?
26 : 2021/03/02(火) 12:15:43.11 ID:SSxjkjtJ0
>>20
黒死館殺人事件や人外魔境など小栗虫太郎の小説は色々読んでるけど、その観点からするとかなり意外って感じだよ
とにかく蘊蓄が凄くて、蘊蓄の上に蘊蓄重ねてみたいな感じである程度知識が無いと読み進めるのも大変なくらいの小説だからね
そんな小説書いてた人が家庭小説書いてたとかデヴィッド・リンチがラブコメ映画作ったぐらいの話だよw
21 : 2021/03/02(火) 12:01:20.05 ID:biFa+X2X0
探偵小説は我が青春だなあ
老眼で本から離れてしまったが、死ぬ前にもう一度読みたいのう
23 : 2021/03/02(火) 12:09:33.58 ID:7s5+PjWt0
カーテンフォール
25 : 2021/03/02(火) 12:11:13.93 ID:7s5+PjWt0
文庫の「白蟻」の暗号解説の人にびっくりした記憶が強い

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