天気良いし、渋谷区富ヶ谷ってところに来てみた。　閑静で渋谷っぽくない所だな。　散歩には丁度いいね

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（マダニャイ　とことこ散歩旅：３１９）不忍通り：２３　森鴎外記念館

■３０年過ごした地、貴重な資料

　夏目漱石が１９０３年から３年１０カ月暮らした家には、森鴎外も１８９０年から１年余、住んでいる。同世代の文豪だが、鴎外は漱石より５歳年長、作家としても先輩で、「舞姫」「高瀬舟」などの名作がある。近くに３０歳から６０歳で亡くなるまで過ごした場所があると聞き、訪ねてみた。

　通りの団子坂下交差点から、西に進んで坂を上りきると、東京都文京区立森鴎外記念館（千駄木１丁目）が見えてきた。２０１２年に、鴎外生誕１５０年を記念して造られた。れんが壁のモダンな外観が印象的だ。自筆の原稿や日記、書簡など貴重な資料を展示している。現在は臨時休館中だが館内にはカフェもあり、広報の上岡恵子さんは「若いカップルもデートで訪れますよ」。

　家屋は鴎外没後、失火や戦災でほとんど焼失したが、今も庭にイチョウの木などが残る。かつての住居２階からは東京湾が望め、「観潮楼（かんちょうろう）」と名づけられ、石川啄木や斎藤茂吉ら文人の社交場ともなっていた。施設の南東側入り口に立ち、遠くを眺めると、建物の間から東京スカイツリーが見えた。鴎外がこの景色を見たら、どんな小説を書いたのだろうか。そんなことを考えた。

もしかしたら、自由と引き換えに命が救われるかもしれない。