【ええ話】イスラム教徒をキリスト教修道院に仮土葬

イスラム教徒を修道院に仮土葬
(おおいた県)

＊ソース元にニュース画像あり＊

http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20210216/5070009059.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

イスラム教徒のための土葬の墓地が日本で不足しています。
こうした中、福岡市で亡くなった信者の男性の埋葬先が見つからないため、
日出町にあるキリスト教の修道院が、敷地内の墓地で一時的に土葬を受け入れました。
日出町で、九州初となるイスラム教徒の墓地の開設を目指す団体の代表は
「今すぐ必要なので、早く計画を認めてほしい」と話しています。

日出町では、隣の別府市のイスラム教徒の団体が、九州で初めてとなる土葬の墓地の開設を計画し、
許認可権のある町との間で協議を続けていますが、住民から反対の声が上がり、先行きが見通せなくなっています。

こうした中で今月１２日、福岡市に住むイスラム教徒の７０代の日本人男性が亡くなりましたが、
遺体を土葬できる場所が見つからないため、日出町にあるキリスト教の修道院に人づてで相談が寄せられました。

この修道院では、修道士を土葬するための墓地が敷地内にあるため、男性の正式な埋葬先が見つかるまで、
一時的に受け入れる異例の対応を決め、次の日に遺体を納めたひつぎが埋められました。
修道院によりますと、この墓地は３１年前に設けたもので、当時は自治体の許可を得る際、
住民への事前の説明は不要だったということです。

墓地の開設を計画している団体のカーン・ムハンマド・タヒル・アッバース代表は
「九州にはお墓がなく、今すぐ必要なので、計画を早く認めてほしい」と話していました。

男性を埋葬した、娘のエルコルテ智恵美さんは「土葬では、火葬と違って、
死後できるだけ早く葬らなければならないので、修道院に埋葬できて助かった。
福岡にも多くのイスラム教徒がいるので、お墓が確保できていないのは大きな問題だ」と話していました。

02/16 12:16