【韓国映画】 戦犯企業連続爆破、反省しない日本を攻撃したのは日本人だった～映画『東アジア反日武装戦線』

▲映画「東アジア反日武装戦」の一場面。支援者は「東アジア反日武装戦線」組織員が監獄にいる間にも着実に彼らの声を伝える活動をした。[写真：カムピクチャーズ/アイエム]

▲収監された東アジア反日武装戦線部隊メンバー支援活動をしている太田昌国（オオタ・マサクニ）。[写真：カムピクチャーズ]

1974年8月20日昼12時45分、日本東京丸ノ内にある三菱重工業本社1階に置かれた植木鉢で時限爆弾がさく烈する。途方もない威力で1階と玄関がほとんど破壊され、建物で仕事をしていた職員や通行人など8人が死亡、376人がケガをした。日本史上最悪の爆弾テロとして記録された「三菱重工業爆破事件」だ。

一月後、この事件を自分たちが起こしたと主張する団体が現れる。「東アジア反日武装戦線」という名のこの団体は声明書で次のように明らかにした。「三菱は過去、植民主義時代から現在に至るまで日本帝国主義の中枢として機能しながら、事業という仮面の下で死体を食い物にした企業だ。今回の爆破は三菱に代表される日帝の侵略企業、植民者に対する攻撃だ。」

爆破は続く。「東アジア反日武装戦線」という名前の下に「狼（おおかみ）」「大地の牙」「さそり」という組織名の青年たちが1975年5月まで8ヶ所で相次いで爆弾をさく烈させた。三井物産、鹿島建設、間組（ハザマグミ）…。全て植民地時代、朝鮮や中国などで労働者を強制徴用して苛酷な労働を強要したり虐殺を犯した戦犯企業だった。

その後、組織に加担した彼らの正体が明らかになるとすぐに日本はより大きな衝撃に包まれた。「反日」を旗印に掲げた彼らはみんな日本人だったからだ。運動圏出身の大学中退生、韓国史を専攻する大学院生、会社員などから構成された彼らは帝国主義侵略と植民支配で成長した企業を爆破することによって過去に責任を負わない日本の現在を示そうとした。
そして戦争が終わった後も日本企業が依然としてアジアを舞台にまた別の植民戦略を展開していると主張した。

20日、韓国で封切られた映画「東アジア反日武装戦線」(監督キム・ミレ)は「加害国」日本のアイデンティティを掘り起こして暴力で戦おうとした日本人たちの過去から現在に続くドキュメンタリーだ。
韓国の監督によって映画になった彼らの人生は、日本ではほとんど忘れられた歴史だ。罪のない犠牲者を出した「考えのない爆弾マニア」と記録されただけだ。しかし、日本社会の所々に、まだ彼らの痕跡が残っている。

映画の中で浴田由紀子（えきだ ゆきこ、「大地の牙」部隊メンバー）は釈放後、故郷に戻ろうとしたが「テロリストがくるのは困る」という住民の反対で遮られる。日本人にとって、まだ彼らの行為に対する深い反感が残っていることを見せるエピソードだ。彼らの方法は過激だったし、そのため日本社会から排斥された。事件に関与した彼らもやはり映画の中で暴力的な方法で人命を犠牲にしたことに懺悔もする。

しかし、彼らが持った問題意識に共感する人々が日本に依然として残っている事実を映画は淡々と見せる。その代表的な人物が「狼」部隊所属メンバーの親戚で日本植民地問題を研究している太田昌国（オオタ・マサクニ）だ。彼は映画封切りを記念して開かれたオンライン記者会見で次のように話した。

「『東アジア反日武装戦線』は当時、反省がなかった日本人たちに近代日本の植民地問題を自覚させたことに大きな意味がある。しかし、残念ながら過去30年間、日本社会では民族的な右派勢力が拡張して歪曲された考え方が広く広がった。」

三菱・日本製鉄強制徴用問題は2020年にも清算されないまま韓日間の熱い葛藤要因として残っている。安倍晋三総理は15日、太平洋戦争終戦日にアジア諸国に対する「加害」に言及しないまま「積極的平和主義」を主に主張した。
これに対して朝日新聞は16日付け社説で次のように指摘した。「戦争体験者が減って、記憶が失われつつある今こそ歴史に向かい合わなければならない時だ。」

イ・ヨンヒ記者

出処:中央日報（韓国語）三菱など8ヶ所連鎖爆破・・・日攻撃した彼らは日本人だった
https://news.joins.com/article/23854394

関連動画：YouTube＜East Asia Anti-Japan Armed Front – Trailer 2020/08/17 ＞（全文日本語）
https://www.youtube.com/watch?v=Z8EO04kdeCQ

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