「何、あの集団？　キモっ！」「邪魔じゃね？」　新宿で自粛を呼びかけていた区職員に対し若者たちが嘲笑

外出は控えて」――。８日午後７時半、気温５度前後でしびれるほどの寒空の下、新宿駅東口のアルタ前広場に都や新宿区の職員ら計約30人が集結。
30分かけて「注意喚起デモ」を行った。皆、小池都知事のイメージカラーの緑地に白ヌキで「飲食店の営業は20時まで」などと記されたフリップを掲示。一様に「能面」のように表情がなかった。

　その原因は歩行者から向けられた厳しい視線だろう。駅方面に向かう中高年らが一瞥して通り過ぎていく一方、繁華街・歌舞伎町に向かう若い男女らは、職員らを嘲笑。
「何、あの集団？　キモっ！」「何でフリップ持ってんの」「邪魔じゃね？」――。大半はスマホで職員らを撮影しながらヤジを飛ばしていた。

　言動からは、若者には行動自粛を訴える菅首相や小池の声が届いていないことがうかがえる。
この日、歌舞伎町では午後８時以降、大手チェーン系を中心に全体の７割程度の飲食店が閉店。ところが、大勢の若者が街を徘徊していたのだ。歌舞伎町で10年以上、
客引きをしている70代女性は、「今日は人出が多いわね。でも、皆ただ歩いているだけ。安く飲める店を探しているのかしらね」とポツリ。