【シェア12%】AMD、いつまで経ってもNvidiaに勝てないのでハイエンドGPU市場から撤退🤓

IFA 2024の質疑応答セッションで、AMDのコンピューティングおよびグラフィックス事業グループのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるジャック・フイン氏と話す機会がありました。AMDが次世代ラインナップのフラッグシップGPUを発売しないという憶測から、私はフイン氏に、RDNA 4搭載のRadeon RX 8000シリーズによるハイエンドGPU市場への同社の計画について質問しました。彼のコメントは、何よりもGPU市場でのシェア獲得に特に重点を置いた計画を概説しており、この戦略は、少なくとも今のところは、Nvidiaの最高級ゲーミングカードを追いかけることを優先順位の低いものにしています。

AMDの次期Radeon RX 8000シリーズによるハイエンドGPUの計画は、AMDが上位のRX 8000カードをキャンセルしたと主張する複数のハードウェアリークによって疑問視されています。しかし、同社はこれまでこの件について公式にコメントしていません。

もちろん、AMDがフラッグシップGPUの戦いを避けることを選択した場合、それは前例がないわけではありません。AMDは、メインストリーム市場に重点を置いてRDNA 1カードを初めて発売した2019年に、デスクトップGPU市場のトップを争う戦いから手を引いていました。その後の世代では、同社は再びNvidiaとパフォーマンスリーダーシップの地位を争っていましたが、効果はほとんどありませんでした。Nvidiaはパフォーマンスリーダーシップと88％の市場シェアでディスクリートゲーミングGPUを独占していますが、AMDはわずか12％の市場シェアを占めています。

JH: いつかはそうなるかもしれません。しかし、私の現在の優先事項は、AMD の規模を拡大することです。なぜなら、今は規模がなければ、開発者を獲得できないからです。開発者に「市場シェアの 10% だけを狙っています」と言ったら、彼らは「ジャック、うまくいくことを祈っているけど、私たちは Nvidia と組まなければならない」と言うだけです。ですから、私は彼らに「この戦略で市場シェアを 40% にすることができます」という計画を示さなければなりません。すると彼らは「ジャック、もう賛成だ」と言うのです。 「では、AMDで最適化します」。それができたら、トップを狙えます。

TH：これは具体的にはクライアント戦略（消費者市場）ですか？

JH：これはクライアント戦略です。

TH：では、データセンターについては、まだキングオブザヒルを計画していますか？

JH：もちろん、そうしなければなりません。それは1ドルあたりのパフォーマンスだからです。Microsoftでさえ、Chat GPT4はMI300で最速で動作すると言っています。 問題はこれです。サーバー分野では、絶対的なリーダーシップを発揮すると、TCO（総所有コスト）が非常に重視されるため、シェアを獲得できます。クライアント分野では、より優れた製品があっても、市場投入側と開発者側があるため、シェアを獲得できるかどうかはわかりません。それが違いです。

ですから、もちろん、私たちはデータセンターで最高になりたいと思っています。それが、EPYCが現在世界の市場シェアの3分の1を占めている理由です。

PC 側では、3 世代にわたって Intel よりも優れた製品を提供してきましたが、それほど多くのシェアを獲得していません。つまり、私にとっては、開発者が市場開拓をすることを意味し、そこが今私が注力している点です。クライアント [消費者] 市場で優れた製品を開発すれば、純粋な努力で 20% の市場シェアを獲得できますが、40% に到達するには別の段階が必要であり、それが私が構築しようとしているマシンです。

でも心配しないでください。私はゲームが大好きです。役員にプレゼンテーションを行う際、ゲームは私の戦略の柱であると述べています。実際には、商業、PC、ゲームなど、いくつかのことについて話します。

[…] 心配しないでください。PC 側では、愛好家向けの優れた戦略を用意していますが、まだ公表していないだけです。チップレットを使用しますが、規模に関して私がやりたいことに影響を与えませんが、それでも愛好家の要望に応えます。 […] 心配しないでください。私たちはThreadripperとRyzen 9を忘れません。

[ヒョンのコメント終了]

Hyunh氏は、キング オブ ザ ヒル製品に重点を置くことが成功の確実な方法ではなく、ハロー製品は市場全体のほんの一部にすぎないと主張しています。ただし、企業がスタックのトップで激戦を繰り広げるのには理由があります。ほとんどのチップ企業のマーケティング担当者が証言するように、ハロー製品で全体的なパフォーマンスのリーダーシップの地位を獲得することの価値はブランドにとって非常に貴重であり、その認識はスタックの下位にあるより劣る製品を購入する人々に大きな影響を与えます。

逆に、Hyunh 氏の市場シェアの傾向に関する観察には価値があります。特定のセグメントすべてに当てはまるわけではありませんが、AMD は数世代にわたってデスクトップ PC で一般的にパフォーマンスと価値のリーダーシップを享受してきました。しかし、その驚異的な成功、株式市場の寵児としての地位、そして愛好家コミュニティやメディアからの賞賛にもかかわらず、同社はデスクトップ PC 市場の23.9%、ラップトップ市場の19.3%と、依然としてインテルの巨大な影に隠れている。そして、それは Ryzen の 7 年間の長い後であり、AMD は耐え難いほど遅いペースで、多くの場合四半期あたりわずか数パーセントのペースでシェアを取り戻してきた。

この観点からすると、AMD は市場シェア獲得を加速するために別の戦略を採用する必要があると Hyunh が考えるのもうなずける。当然、多くの人は、何か言い残していることがあると意見を述べるだろう。データセンターの顧客への AI GPU 販売で数十億ドルが流入している状況で、TSMC の限られたチップ生産能力から切り出された高性能シリコンの巨大なダイで AMD が Nvidia を追いかけるのは、単純に効率的ではないのかもしれません。それらの大きなダイは、MI300 や将来の派生品がシリコンに刻まれていれば、はるかに多くの利益を生み出すでしょう。

また、AMD はより大容量の市場でも Nvidia と競争しなければなりません。RDNA、RDNA 2、および RDNA 3 は、一般的に好ましい価格あたりのパフォーマンスにもかかわらず、多くの売上を獲得できなかったようです。その理由の一部は、Nvidia の優れた機能セットとマーケティングにある可能性があり、GPU 分野での AI の役割の拡大は、間違いなく Nvidia の RTX GPU に有利に働いています。AMD が何をしようとも、マインドシェアを取り戻すには時間がかかるでしょう。

AMD の次世代 RDNA 4 Radeon RX 8000 ラインアップに関する決定の最終判断は、今年後半または来年初めに予定されている発売までわかりません。ただし、チップの設計と最終生産には通常長いリードタイムがあるため、AMD の決定はすでに確定していると言っても過言ではありません。AMD は、戦いが始まる前からパフォーマンスの王座を Nvidia に譲る準備ができているようです。これは、Nvidia の次世代ゲーム フラッグシップの価格設定にとって良い前兆ではありません。スタックの最上位で意味のある競争がないことは、消費者にとって決して良いことではありません。