紅白のYOASOBIを褒めちぎる人たちのツイートが難解でYOASOBI文学とぼくの中で話題に！【賢モメンは分かるの？】

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椎名林檎は、世代的にはサブカルに位置するからなぁ。90～2000年代のサブカル的なカッコ良さ、というのは、グローバルなオタクパワーの前に完全に敗北してしまったなぁ。

椎名林檎もフェイクなんだけど、そのフェイクを本物に見せようという欲望は捨てられないんだよな。YOASOBIになってくるとフェイク上等、メタ上等、という圧倒的な開き直りがある。それは、サブカル的な批評、みたいなものを最早全く必要としない国内外の実績に基づく自信でもある。

Perfumeは90～2000年のサブカルから、現代のオタク全盛期の過渡期的な位置にいて、まだ、少しだけ、サブカル的なものに援護されていたような気がする。

NewJeansに宇野維正が口出しして総スカン食らったのも、宇野が、NewJeansに加齢臭のするサブカル批評的な援護が必要であるかのような態度で絡んだから、というのがあるんじゃないか。誰ももう、そんなものは必要としていないのに。

YOASOBIの「アイドル」は、かなり高度にメタ的な曲だと思うけど、Twitter眺めている限り、皆、ちゃんと理解して楽しんでいるんだよね。知的文化人による、これは本物です！みたいなお墨付き、もう意味の無い、老害ムーブなんだろうな。

ただ、オジサンオバサンが、現代のコンテンツを理解する為には、まだまだ、批評的な言葉は必要だと思うし、若者が、過去のコンテンツを理解する為にも必要になるとは思う。

個人的には、そういうサブカル文化人のお墨付きの言葉、みたいなのに魅力を感じていた世代なので、寂しい気持ちはありますが。

サブカル文化人の言葉も無意味では無いんだけど、圧倒的な知識とセンスを笠に着てトップダウンで大衆に言葉を垂れる、みたいな態度はもう良くも悪くも機能しなくて、SNSの集合知の一翼を担っているだけ、という謙虚さが必要なんだろうなぁ。

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平面的メタ視点と奥行きのあるメタ視点は、ちがうよなあ。
YOASOBIは平面的なメタ視点。つまりSNSの、触視的平面のメタ視点。同一画面上の、「他ユーザー」の、アーキテクチャの制限下の「メタ視点」だから。

奥行きのあるメタ視点は、
やっぱ「自然」に範がある。三次元で。環世界。
「虫から見た俺」から「他人から見た俺」から。

スマホ以降の触視的平面になって、ひらべったい。自意識がスマホに対応する。

昭和のヒットソングと、YOASOBIとでは感性それ自体に変更があるんだな。
「視点移動」が実世界の三次元領域より、デジタルネイチャーの情報環境を前提にするようになった。だから、昔の感覚の人にはなにが良いかわからない。

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YOASOBIのアイドル、序盤から中盤に登場して自分の持ち歌で場をわかせていたアイドルグループ達が、最後の最後で一同集い偶像と信仰のアイドルの概念を歌うその年のメガヒットに魂を宿すの、長編少年漫画の大円団の熱さなんだよ。ここは終局特異点ソロモン…

Bメロで司会の橋本環奈がアイドルのひとりとして登壇してくるとこ、「聞け！この領域に集いし一騎当千、万夫不当の英霊達よ！ ！」相当の盛り上がりだったんだろうなと推察する…
(若い美人がドレスを着替えて登場するとすぐ見分けがつかなくなってすまない)