天気が良いから渋谷区富ヶ谷ってところに来てみた。　渋谷っぽくない閑静な街並みで散歩にはぴったりだな。

https://mainichi.jp/articles/20201128/ddm/007/030/116000c

ベネズエラ移民、困窮　コロナ不況、帰国遠のく　経済危機・政情不安でブラジルに逃避

経済危機や政情不安が深刻なベネズエラから隣国ブラジルに逃れた移民の避難生活が長期化している。今春以降、南米を見舞った新型コロナウイルスによる景気低迷で帰国は遠のき、ブラジル北部マナウスに滞在する「その日暮らし」の移民の暮らしは厳しさを増している。

　１１月初旬、ベネズエラ移民のアレハンドロ・シフォンテさん（２４）がマナウスのバスターミナル駐車場に止められた車やバイクに厳しい視線を送っていた。盗難事件が起きないか見張り、駐車場利用者からもらうチップで生計を立てる。３月に導入された新型コロナ対策の行動規制で利用者は激減し、ほとんど収入は途絶えた。制限の緩和が進んだ今、客足はほぼ元に戻ったが、それでもシフォンテさんは「この２日間、満足に食事をとれなかった」と嘆く。「この子をちゃんと育てたい」と脇に抱えた長男ホセちゃん（２）をみつめた。

　シフォンテさんは２０１８年、妻と長男の家族計３人でベネズエラ東部シウダード・ボリバルを後にし、マナウスにやってきた。母国で炭鉱夫として働いていたが、１４年ごろから深まった経済危機のあおりで失業した。「お金もなく、治安も最悪だ。稼げるのは麻薬密輸や密漁など違法な仕事だけ。そんな仕事をするのは嫌だった」と言う。マナウスで暮らしは安定したものの、母国に残してきた父母に仕送りする余裕はない。ターミナル脇に地元行政が移民用に設けた大型テントで集団生活を送る。

　行政が運営するマナウスの別の移民滞在施設に身を寄せるアフォンソ・サパタさん（２８）は１８年、ベネズエラ東部マトゥリン近郊から妻と子供３人の家族計５人で逃げてきた。スーパー店員の仕事を失ったのがきっかけだった。マナウスでも「コロナ不況」のさなか仕事は見つからないままだ。行政から受け取る生活支援金の半額で家族を養い、残りを故郷の親族に送る。

　母国ベネズエラの経済も悪化の一途をたどっている。国際通貨基金（ＩＭＦ）によると、ベネズエラの１９年の国内総生産はマドゥロ氏が大統領に就任した１３年の４分の１に減少した。野党指導者グアイド国会議長は１９年、暫定大統領就任を宣言。経済危機の責任は、独裁色を強めるマドゥロ大統領にあると非難し、退陣を求めた。サパタさんは政権交代が経済の回復につながると期待を寄せたが、グアイド氏の政権打倒の試みは実を結んでいない。ＩＭＦはコロナ不況も加わった２０年の経済成長率を対前年比マイナス２５％と見込む。

　コロナ禍でガソリンなど日用必需品や医薬品が不足し、市民生活の混乱に拍車がかかる中、マドゥロ政権は強圧的取り締まりで政権批判を封じ、権力基盤を強化しているとされる。サパタさんは「状況は以前よりひどくなっている。マドゥロ氏が去らなければ何も良くならないが、去る見通しはない。本当はすぐにベネズエラに帰りたいが、帰れない」とこぼす。

　経済危機を受け、ベネズエラ国民の６分の１にあたる推定５００万人が関係の深いコロンビアを中心に周辺国に移り住んだ。ベネズエラの国境に近いブラジル北部ボアビスタには人口の１割を超える３万人が流入し、地元民とのあつれきが深刻化した。ブラジル政府は他都市への移転を促しており、マナウスには約５０００人が滞在する。

ケンモメンとは無縁