【野球】石岡官製談合　逮捕職員は元甲子園エース　なぜ転落?　スポーツ振興、長年担当

石岡市発注事業の入札を巡る官製談合防止法違反容疑で逮捕された、市参事兼スポーツ振興課長、大久保英明容疑者(57)は、県立取手二高のピッチャーとして1981年、夏の甲子園に出場した高校球児だった。名門野球部でかつて名をはせたエー
スは市役所職員に転じ、スポーツ振興を長年担ってきた。契約先の業者との関係でなぜ“転落”したのか、関係者は驚くとともに首をひねった。

市総務課によると、大久保容疑者は83年4月、旧石岡市の一般行政職として採用。スポーツ振興課の在籍歴が長く、計10年以上に及ぶ。2016年からは、19年茨城国体に向け準備を進める国体推進室長を務めた。市役所の野球部にも所属していた。

17年から市スポーツ振興課長に就任。周囲の評判は、真面目で部下の面倒見が良かった。業者から接待を受けたり、一緒に会食したりしていたことは聞いたことがないという。

同課によると、9月28日の出勤を最後に仕事を休んでいた。体調が悪いという話は聞いていたものの、最後に出勤した同日も、特に変わった様子はなかったという。

同市内の軟式野球同好会で、大久保容疑者とバッテリーを組んだこともあるという市幹部(55)は「きれいなフォームから威力あるストレートを投げ、市内大会で何度も優勝した。とても生真面目な印象。間違いであってほしい」と顔を曇らせた。

高校時代、一緒に甲子園に出場した取手市内の男性(57)は「とてもショックだ。悪いことをするようなやつじゃないし、信じられない。今は年賀状のやりとりぐらいだが、今年の初めに葬儀で会ったとき、特に変わった様子はなかった」と話した。

茨城新聞
https://news.goo.ne.jp/article/ibaraki/region/ibaraki-20201003050000.html