盗撮先生「盗撮映像は基本的に見たら消しました」、HDDなどは見つからず

宇都宮市に住む県立高校の教諭、古口大輔容疑者（３８）は、勤務する学校の女子更衣室に侵入して天井の点検口に穴を開けて小型カメラを仕掛け盗撮したとして先月逮捕されました。

これまでの捜査で、カメラはインターネットで部品を購入して自作したものとみられていますが、その後の警察の調べで、人の動きを感知して反応するセンサーが付いていたことが捜査関係者への取材で分かりました。

部屋に人が入ってくると盗撮が開始される仕組みで、教諭は夜間に学校に忍び込んでこのカメラを設置し、動画を保存するＳＤカードの容量がいっぱいになるとカードを交換していたということです。

教諭が勤務する学校と以前勤務していた学校からはあわせて３０台を超える小型カメラがみつかり、警察の調べに対し「盗撮することが楽しかった。仕事が忙しくストレス解消のためにやっていた」と供述しているということです。

警察は入念に細工をした上で盗撮を繰り返していたとみて捜査しています。

捜査関係者へのこれまでの取材で、古口教諭の盗撮の手口が明らかになってきました。

捜査関係者によると、この教諭は、前任校でもカメラの設置をほのめかしていて、もともとは市販のカメラを使っていたものの、
盗撮に使うには大きく、見つかる可能性があったため自作したカメラを仕掛けるようになったということです。

現在勤務している学校で盗撮を始めたのは去年４月ごろ。

人の動きを感知して反応する「人感センサー付き」のカメラを改造して小型化していました。

レンズの大きさは直径１センチほどで、夜間に学校に忍び込み、女子更衣室などの点検口に穴を開けてこの小さなレンズを埋め込み、天井裏に縦横５センチほどのカメラ本体を接着剤で取り付けて固定していました。

また、カメラ本体から伸びる配線を天井裏にある電源に接続して常に動く状態にしていて、記録しているＳＤカードの容量がなくなるころを見計らって、カードの交換を行っていたということです。

捜査関係者によりますと、この教諭は１００枚以上のＳＤカードを購入したと話し、「深夜、人気のない時間帯に学校に侵入していた。映像を記録したデータは、基本的には見たら消去していた」と供述しているということです。