【高校野球】東北大会やる！球児にまた吉報…全国初、独自大会後に地区大会

コロナ禍による今夏の甲子園大会と地方大会の中止を受け、都道府県独自大会後の地区大会を日本高野連に希望していた東北地区高野連が、東北大会を開催する方針であることが１１日、分かった。２０日にも正式発表される見込みで、地区大会開催は全国初となる。

夏のみちのく王者を決める場が設けられる道筋が明確になってきた。この日、仙台市内で行われた宮城県高野連常任理事会・運営委員会後に夏の甲子園中止に伴う代替大会「令和２年東北地区高等学校宮城大会」（仮称、７月１１日開幕、８月１日決勝・楽天生命パーク宮城）の開催決定が発表された。

　東北高野連理事長も務める宮城県高野連の松本嘉次理事長（５２）は「東北大会を開催するとなれば、東北６県がそろわなければならない。現在のところ福島県が（独自大会を）開催するかどうかを発表していないので仮称とした」と説明。既に松本理事長が中心となって青森、秋田、岩手、山形の各高野連理事長たちと開催の方針でまとまっている。１２日に福島県高野連が独自大会の開催を発表する予定で、出場校数などを含めた東北大会の開催要項など詳細については２０日に正式発表される。

　全国に先立ち、東北高野連が地区大会開催方針を固めた背景には、新型コロナウイルス感染者数が少ないことがある。岩手県では全国で唯一、感染確認者がゼロで、緊急事態宣言により、一時的に活動を自粛していたチームも宣言解除後には練習試合を行うなど、大きな支障は見られなかった。青森でも各校の判断によるが、既に県外遠征も可能となっている。さらに今月に入り、東北全県の公立校も活動が再開されている状況だ。

　日本高野連は１０日にセンバツ史上初めて中止になった第９２回センバツ高校野球大会の代替試合「２０２０年甲子園高校野球交流試合（仮称）」を甲子園球場で開催すると発表。３２代表校の選手たちに大きな感動が広がった。今回の東北大会開催も、みちのく球児たちにとっての大きな希望となるはずだ。

　◇夏の東北大会　１９１５年から７５年まで、夏の甲子園出場をかけた全国高校野球選手権東北大会が開催（記念大会で１県１代表制だった５８、６３、６８、７３年は除く）。ただ、２５年以降は主に秋田と岩手が参加した奥羽大会（５９～７２年は北奥羽、西奥羽大会）も行われており、東北６県がすべて参加して行われる東北大会は２４年以来、９６年ぶり。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4deebe4ecb6ad3e70424054a602095d2b5a4452e
6/12(金) 5:00配信